Kノート-引きこもりのノート

日々感じたことをかいていきます。

なんで超高学歴が「SF」に強く関わるか。SFってものを再度考えてみる。

 

hikakujoho.com

 

こんな記事が出てる。

確かに、言われてみると、皆1度は不思議に思ったことが有るはず。

 

もし、一度も不思議に思ったことがなく、アニメを見ていても「ふーん」程度に思っていたら、多分あなたはSF嫌いだから、どっかいってほしい。

 

誰が、理論的な設定を考えている?

わかりやすいSFの瞬間移動や、光線などはもちろん。

ガンダムなどについているブースターや、ソードアート・オンラインなどのフルダイブに関する説明や(及び映画版のARに関する説明も)

もしかしたら、細かな重力などの物理的な要件なども、きっちり設定されている。

 

そういう科学的事項に対する、それっぽい理論(なんでそれっぽいと言うかというと、僕は合っているのかも分からないから)が用意されてる。

 

仮に、アニメ屋が考えているんだとしたら、その人は天才過ぎる。

 

なんでこのアニメは、こんなに詳しい知識まで出てくるんだ

 

と思ったことはないかなと。

電磁波やプログラミングなどのコンピューティング技術、薬などの化学薬品に関する説明など、「ストーリー」を考えた人が全て知っているとは思えないような知識が出て来るアニメが結構ある。

 

この"結構ある"というのが多分ポイントで。

 

もしかしたら、日本に10人くらいは、なんでも覚えられちゃうような本当の天才がいて、その人がアニメを作っているなら納得がいくけど

 

どうやら、そんな数じゃない量のアニメがある。

 

設定とその可能性を考える専門家

 

この記事を読んで初めて知ったのだけど、「設定考証」という仕事がアニメーションにはあるよう。「SF設定」や「SF考証」とも言われる。

 

設定:アニメに出てくる、社会構造や文化、時代的側面とか、背景を決める仕事

考証:いわゆる、アニメの中に出てくる話を現実的なものにしていく仕事

 

みたいなものだと僕は読み取りました。

 

この仕事をしている人はある意味、一種のオタクでもあると思います。

ただ、作品に関係あることは自然科学でも人文科学でもなんでも調べますし、面白いことを発見すればスタッフみんなで共有します。 

 オタクでもあると言ったのは、それを「面白い」と思えるから。

その過程で調べる作業とか、頭をつかうこととかを楽しんでやれるというのは素敵なことで

もしかしたら、「電磁波が〜」とか「時空が〜」とかいう話が出てきた瞬間に、考えるのをやめちゃう人も多いからね。

 

日本にはそんなにいないらしい

「日本に10人」というのはこの記事の筆者が勝手に言ってるみたいですが、設定考証の人達のコミュニティでそういう話しになっているので、あまり間違いでもないみたい。

 

筆者も元は、SF短編賞を受賞するくらいの小説家だったらしい。

 

ある意味研究職に近いのでは?

 

よくみると分かるけど、筆者は東大卒。物理学科の。

なんなら東京藝大も出ている。

 

確かに、よく考えてみると、SFの世界を理論的に武装していくのであれば、最先端の技術の「正確な」知識が必要になると思う。

ネットでの噂程度じゃダメで(あとあと、SNSで「あのアニメの●●って設定は〜」っていう時代だからね!)、論文などを読む必要がある、

科学的な論文を読んだことがない人の為に説明しておくと、大体、「前提になってる研究」がある。

 

それにつけたしていく形で、研究をしてく。

 

だから、論文を読む時、「1つ読めばOK!!」っていうわけでもない。

 

という事をわかってもらうと、最先端の技術を勉強することがどれだけ大変か分かってもらえるかなと思う。

 

日本語で書かれてないことが大半

 

むしろ、最先端技術の論文は英語ばっか。

だから、勉強するなら、英語もできないと(せめて読めないと)まずい。

また、「作中でこれまでにないロボットの操縦法を表現したい」というような「設定」要素の強い案件は、ピンポイントで調査する「考証」と違い、より広い領域を取材していかねばなりません。むろん、この例ではロボティクスを中心に調べていくわけですが、実際のロボット研究者と同様に、生物学や数学など様々な周辺領域を参考にしながら、芸術や経済、あるいは医学などさらに広く探して、アイデアを作っていきます。 

 どれだけ、この仕事が頭を使う仕事かイメージがついただろうか。。。

SFが僕らの時代にどれだけ貢献しているか

意外と、「SFアニメ」「SF小説」「SF映画」をきちんと評価してくれない世の中だなあと常々思ってる。

僕なんか、アニメ系だったら一番好き。見てないのももちろんあるけど。

ソードアート・オンラインは見たよ。今ももう1週してる最中。

 

もし、SFのアニメや小説、映画が無かったら、僕らが最先端技術に触れる接点は、「論文」か「ニュース」しかない。

 

でも、このふたつじゃ到底、大衆に「こんな未来がっ!!!」っていうイメージを抱かせることが出来ない。

 

イメージできなきゃ、人はその未来に進めない。

 

AIだってVRだって、イメージさせてくれるものがなければ、「目指すこと」が厳しくなる。

 

大衆の理解が得られないなら、研究費もまかないにくいからね。

 

そう考えてみると、AIやVRに比べてブロックチェーンという技術は不利かも。

イメージさせるのが少し大変だから。

 

SF映画のおかげで、技術の発展がある

 

僕はSF映画が結構好きで、マーベルとかよく見るのだけど

僕の中でのSFの位置付けは

 

面白くて、理論上は実現可能なもの

 

を表現してくれてるものだと思ってる。

そのイメージがあるから、技術者のモチベーションになる。

 

そして、いつか、本当に現実で実現可能になる。

 

 

そういう意味では、この「設定考証」って仕事ってめちゃくちゃ重要だと思う。

技術が進めば進むほど、大変にはなるけど、是非頑張っていただきたい。

 

僕は、将来はそういう方々にお金を落とせるように頑張ります。

 

 

 

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